塾講師を掛け持ちする

塾講師の仕事形態には、予備校に専属で雇われている正社員の専任講師と、専任ではなく掛け持ち可能な非常勤講師が存在します。。

非常勤講師の多くは特定の担当科目を受け持ち、得意科目の授業を数多く受け持ちますが、一つの予備校だと授業数も限られるため、収入源を増やすためにも他校と掛け持ちで授業を行う方も多くいます。

また、塾講師のスキルとして必要な「科目に関しての知識」と「指導するための技術」の二つに長けている人は、人気講師として多くの生徒を獲得できるため、他校からの引き抜きも行われますが、あえて非常勤講師を選択することで複数の予備校を掛け持ちし、給料を増やすことも可能です。

塾講師を掛け持ちするメリットは、収入源を増やすことが可能になるため、収入を増やすことができる上に、たとえ一つの予備校から契約更新を拒否されたとしても、収入がゼロにならないことにあります。

また、掛け持ちによって授業数を増やすことで、講師経験を積むことができるため、講師としてのスキルを向上させる機会が増えることもメリットの一つです。

他校の運営者や講師陣と交流する機会も増えるため、こうした人脈から仕事依頼が舞い込むことや、名前が知れることで授業数を増やす機会にも恵まれるメリットもあります。

塾講師を掛け持ちするデメリットは、正社員の専任講師という道ではなく、専任ではない非常勤講師の道を選択することとなるため、不安定な状態に自分を置いてしまうことです。

正社員の講師なら、現場の前線に立って授業を行うのみならず、答案作成や教材作成といった裏方へ回ることも可能であるため、年齢とともに一線を退き、運営側へ転向することも可能ですが、塾講師を掛け持ちする場合は、ほとんどが現場で授業を行う講師の仕事のみになってしまうデメリットがあります。

また、他校への移動時間や、スケジュール調整が煩雑になり、休暇を取りにくくなってしまうデメリットもあります。