塾とは?
昨今、社会の趨勢では少子化の影響により、数少ない子どもに対する教育資金が多く注ぎ込まれており、子ども一人当たりに掛ける教育費用は、年々高まりをみせています。
出産から大学卒業までにかかる子ども一人当たりの教育費は、20年程前までは約1,000万円と言われていましたが、現在では約3,000万円とも言われています。
以前は、公立学校に通わせることが主流の考え方であったため、兄弟姉妹で同じ公立学校へ通うことが当たり前でしたが、現在では、親や家族が子どもに対して早い段階で専門性の高い分野に強い学校や指導力のある私立学校へ通わせることを希望し、兄弟姉妹で異なる学校へ通わせることも当たり前のこととなってきました。
こうした、教育熱の高まりとともに、学校教育では補うことのできない、より高度な学習環境を求め、学校に通わせる以外に、学習指導塾の人気が高まっています。
塾講師の概要
教育熱の高まりと同時に、子ども一人当たりに対する学習指導塾の数は年々増えており、文部科学省平成20年の統計調査では、人口減少の局面を迎え少子化が進んでいるのにも関わらず、全国43,000事業者の塾が存在し、10年前に比べて塾の開業件数は1,000事業者も増えています。
こうした状況において、塾で教鞭をとる「塾講師」という仕事の求人数も増えており、教育業界全体で盛り上がりをみせています。
塾講師は、学校教師と異なり専門資格は不要であるため、誰にでもなることのできる職業でありますが、指導意欲や過去の指導経験などが採用される重要なポイントとなります。
どんなやりがいがある?
塾講師は、仕事の成果として「子どもの成長」を一緒に体験することができるため、非常にやりがいのある仕事です。
学校の指導では勉強内容を理解することが出来ない子どもを、自らの指導で勉強を克服させ、子ども自身に勉強の楽しさ・達成感を感じてもらうことで、子どもの成長と密接に関わることが可能です。
自分が子どもの頃に感じた、勉強に対するもどかしさや不安感を、塾講師として子どもと一緒になって解決できる喜びは、とても高い達成感を得ることができるでしょう。