塾講師の学歴

塾講師は、中学生・高校生が中心の受講生に対して授業を行います。

授業内容は、高校受験・大学受験に必要な知識と合格するためのノウハウが必要であるため、ある程度ご自身がこうした試験を突破してきた実績を求められます。

大学受験生を教える場合、少なくとも学歴としては大学合格以上を求められますが、塾講師として必要とされるスキルである「教科の知識」「教える技術」においては、まず前者の知識面について、多くの講師が単一の科目を教えることとなるため、自分の得意科目を選択すれば、比較的教えやすいと思います。

「教える技術」は、知識をより分かりやすく噛み砕いて伝えるスキルであるため、最初から理解できる人よりも、最初は出来なかったけど出来る様になるためどういう努力をしたかが重要になることから、学歴よりも経験の方が重要な要素となるでしょう。

大学受験生を教える場合、少なくとも学歴として大学合格以上は求められますが、小学生や中学生を教える場合、授業内容は義務教育の範囲内であるため、例えば高校生であっても教えることは可能です。

また、ご自身が高い偏差値の学校に合格した実績は、採用される際に重要な要素の一つになりますが、それが全てではありません。

塾講師の仕事として、生徒の志望校合格は大きな目標として掲げられますが、全ての生徒が高い偏差値の学校を目指しているのではなく、「校風が好き」「志望校が自宅の近所」「志望校に特別な部活動や特徴がある」といった理由で志望校を選ぶ方も多くいます。

こうした志望校を選ばれる方は、「今の学力をちょっと伸ばしたい」という目的で塾に通うため、高度な知識よりも基礎知識を固める授業が求められます。

高学歴も重要ですが、生徒のニーズに合わせた授業を提供できる方も多く求められています。

塾講師の仕事は、小学生から高校生・浪人生まで幅広い形態が存在するため、こうした塾講師の仕事形態とご自身の学歴の関係についてまとめてみましょう。

小学生を教える場合、求められるニーズは「勉強癖をつける」ことが大きいため、子どもにやさしく、時には厳しく接することが大事ですので、学歴よりも子どもと仲良くなるための経験・スキルが求められます。

中学生を教える場合、「とにかく偏差値の高い志望校」を目的とするか「基礎学力を上げて地元高校進学」を目的とするかで変わってきます。

前者は、ある程度学歴要件を満たす必要がありますが、後者なら義務教育の範囲内の授業が出来れば十分と言えるでしょう。

高校生・浪人生を教える場合、少なくとも大学合格レベルの学歴が必要とされるため、大卒者か現役大学生が塾講師として求められています。