塾講師の福利厚生

塾講師として仕事をするにあたり、年収・時給や職場環境はとても気になる情報と言えるでしょう。

こうした年収・時給や職場環境として、働き手に大きく影響を与える要素が「福利厚生」になります。

福利厚生とは、塾の運営側が塾講師に対して、金銭面ではない部分で支給する非金銭報酬であり、経済保障を手厚くすることでモチベーションの向上や仕事の効率性アップを狙い導入されている仕組みです。

例えば、病気・ケガをしてしまった際にかかる医療費の負担を、会社が一部負担することで従業員の負担額を減らすことや、将来の年金に対する負担を一部会社側で負担する法定福利厚生があります。

また、会社が独自に設定している法定外福利厚生もあり、例えば、住宅手当や家賃補助、社宅・独身寮の設置など、会社によってその内容は異なっています。

金銭面での年収・時給が高くても、こうした福利厚生が全くない職場環境よりも、金銭面での年収・時給は劣るが福利厚生が非常に充実した職場環境の方が働き手として良好な環境であると言えるため、希望する塾について働く前に一度調べておくことをおすすめします。

塾講師の雇用形態として、正社員として専任プロ講師契約を結ぶ場合と、学生やフリーターのバイト講師として契約を結ぶ場合があります。

福利厚生は、雇用形態によって大きく異なっており、正社員の塾講師は、一般企業と同様、法定福利厚生を受けることが可能であり、法定外福利厚生についても、残業代の支給はもちろん、有給休暇を多く取得できる環境でもあり、住宅補助・育児休暇・退職金制度など充実した予備校も多く存在します。

これに対し、バイトの塾講師は、基本的に受けることのできる福利厚生は法定福利厚生のみである所が多いため、充実した福利厚生を受けることは難しいと言えるでしょう。

同じ教育関連の仕事として、塾講師と比較されるのが学校教師です。

学校教師になるためには、教員免許が必要であるため、資格要件では塾講師よりもハードルが高くなります。

学校教師も、公立学校の教師か私立学校の教師かによって、福利厚生の内容が大きく異なり、公立学校の教師は地方公務員であるため、正社員の塾講師よりも手厚い福利厚生制度が期待できます。

これに対して私立学校の教師は公務員ではないため、福利厚生の内容は正社員の塾講師とあまり変わらない環境にあります。